GALLERY KAI 企画展

このページの最終更新日は、2004年2月5日です。

「木の匙」〜 匙屋の口上 〜
・・・・匙の里帰り・・・・


・・・・って知ってた〜?


 
「最近嬉しいことは、匙の里帰りが少しずつ増えてきたことです。」
 
匙屋の手から巣立っていった匙たちは、みんな、それぞれの使い手の元で育ってゆきます。 そしていろんな顔を持って帰ってくるようになりました。
それが、とってもいい顔なんだそうな。
使い手の”人となり”が見えてくるとでもいいましょうか。
お匙が生き生きとしてる。
 
     片側だけが削れている「ジャムナイフ」や「れんげ」
     小さい子が齧ってガジガジになった「はじめての匙。」
     時には、力余ってお匙の柄の途中からボキッてことも。
 
そんなお匙たちを眺めながら、匙屋は思う。
 
     「こっちだけ削れてるってことは、右利きだ・・。」
     「歯もだいぶ生えたにちがいねー。」
     「どんな事件が起きたものやら??」
 
そして、漆を塗り直したり、折れたものを接いだりの修理に励むのです。
 
「毎日よく働いて、ご苦労さん。しばらく休むといいよ。」との思いを込めて。
 
長い間お匙を使い込んでゆくと、お皿と擦れ合うことで、頭の先っぽが削れていったり、
時には色々なハプニングが起きるというもの。
それが、お匙と付き合うってことじゃないでしょうか。
でも、漆の良いところは、塗り直しが出来るということなんです。
こうして、お匙を里帰りさせては、長く、大事に使ってゆくのですね〜。
匙屋によると、塗り直した漆は、新しいものよりいい色の仕上がりになるそうな。
企画展では、里帰り中のお匙、また漆を塗り直したお匙も展示します。
どうぞ新しいものと比べて見て下さいな。
 
実は、私も一本里帰りさせてます。
どんな風に変ってくるか楽しみ。。!

 

 


          使用歴6年目のニョロ。漆がツヤツヤ、いい照りしてます。
 

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